◆日記
designとは「設計」であり、課題を解決する手法の一つです。発生した課題はデザインによって解決され得、デザインとしてもそれこそが本質的な価値であります。
ところでデザフェスで机のレンタルを忘れました。
あれ?でもブースに机あったじゃん、とお思いの方、いらっしゃるかと思いますが、そうです。これこそが私のデザインフェスタでもありました。
おそらく自分以外にもいるであろう、いつかやらかすであろう、机のレンタルを忘れた人の救いとなるべく、机のレンタル忘れた体験記をメモしておきます。
🔍 デザフェス 机 レンタル 忘れた
あたりで検索をかけた人が、幸運にもおそらくこのページに辿り着くことを願っています。
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今日までの16日(土)と17日(日)は、東京ビッグサイトでデザインフェスタ(通称デザフェス)がありました。デザフェスはまず抽選から始まり、当選時点で与えられるのは出展スペースのみで、そこから各自、机や椅子など、出展形式に合わせて必要なものをレンタルする必要があります。
レンタル期限は開催日の二週間前までと、かなり余裕をもって設定されているのですが、他のアートイベントではブースに予め机椅子が附属しているものが多く、なおかつ今回が初めての参加ではなく慣れ始めてきたこともあり、いつかやらかすであろう失敗を早くもやらかしてしまいました。
しかし課題を解決することがデザインなら、デザフェス本編に先駆けて発生した課題の解決に取り組むことは、むしろ誰よりも本質的なデザインフェスタをしているとも言っても過言ではありません。
前置きはさておき、自分が机のレンタルをし忘れたことに気付いたのは締切から3日ほど過ぎたタイミングでした。誕生日を迎え呑気に過ごしている間にも、社会は非情な速さで回っていきます。
調べてみるとどうやら当日レンタルなるものがあるようで、肩身を狭くしながら電話で確認してみると、当日の朝6時半から備品のレンタルが始まる、在庫はある限り、ひとつふたつなんてことはないと思うけど…、とのことでした。
とにかく今はこれに賭けるしかないと、会場から1時間程度の距離にホテルをとり、前泊して当日6時半には到着できるように準備をします。多少身銭を切ってでも、できることをして最低限の可能性は残しておきます。
一旦は解決するものの、うまくいくかどうかは当日次第、矢も盾もたまらない日々が続きます。机のレンタルができず、当日フリマをすることになった人のブログがないかを探し、自分の気を紛らわせながら当日を待ちます。
果たしてこれでいいものか、何か他にいい案はないものか、、
と、ここで一つの天啓が舞い込んできます。
自分でキャンプテーブルを持ち込めばいいのでは…?
しかし、圧倒的インドア派の自分がアウトドア用具を持ち合わせているはずもなく、誰か身近でキャンプテーブルを持っている人は、、、と思案するも、デザフェスでレンタルするような机は通常細長く、大人数で食事をするようなキャンプテーブルは正方形に近いものが一般的なはずで、そう思うと到底、図々しく知り合いに尋ねる気にもなりません。
こうなったら、、、
一縷の望みをかけて恐る々々Amazonでキャンプテーブルを検索してみると、
以外にも3000円程度でそれなりにいいサイズのテーブルが販売されています。
なんと、デザフェスの机のレンタル料は3000円強なので、自前でテーブルを用意する方が、今後を考えるとむしろ合理的である可能性すらでてきました。重さは4.5kg、普段持ち歩いているエレキギターが3.8kgであることを考えると、持ち運べない重さではありません。複数のアウトドアテーブルを吟味したのち、組み立て後のサイズと持ち運びやすさを考慮し、意を決して購入します。
翌日には到着し、いざ組み立てると、多少値段相応、重量相応にグラグラするものの、個人的には★5の快適レベルでした。前回デザフェスで使っていた机の幅は150cmですが、コミティアでは90cmの幅でブースを作っているので、120cmもあれば十分販売できます。
販売するグッズ自体はデザフェス会場に送ってしまっていたので、キャンプテーブルはホテルに送り、当日の朝に会場まで持ち運びました。偶然にも舞い降りてきた天啓になんとか助けられ、無事デザインフェスタの2日間をやり過ごすことができました。
当日は前回来てくださった方や大学の友人、SNSで繋がりのある方など、いろいろな方が遊びに来てくださり、とても楽しい(誰よりも本質的な)デザインフェスタになりました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました!裏ではこんなことがありましたが、楽しんでいただけていたら幸いです。
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ちなみに椅子はどうしたんだとお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、椅子はレンタルせず、スーツケースにバスタオルを載せて丸2日間過ごしていました。むしろ椅子をブースにいれるスペースがなかったので、ちょうどよかったと思います。
溢れんばかりの創作意欲を制御能わず、机のレンタルすら忘れてしまったすべての作家の皆さんが無事にデザフェスできますように、末筆ながら、心よりご多幸をお祈りしております。